2013年4月、リニューアルオープンを果たした武雄市図書館は、地方自治体の公共施設改革における象徴的な事例として脚光を浴びました。当時の公立図書館としては異例づくしとなるスターバックスコーヒーの館内併設、蔦屋書店による新刊本・雑誌の販売、そして365日年中無休かつ夜21時までの長時間営業。これらの仕掛けは、それまで図書館に足を運ばなかった若年層やビジネスパーソンを一気に引きつけました。
高い吹き抜け構造に美しくライトアップされた巨大本棚、心地よいジャズが流れるカフェ空間、そしてコーヒーを片手に館内の本を自由に読める体験は、従来の「静かに本を借りるだけの場所」という固定観念を根底から打ち砕きました。人口約5万人の地方都市にありながら、開館からわずか1年あまりで年間来館者数約100万人を記録。武雄市モデルは「地方創生の成功例」として全国の自治体から視察が殺到する社会現象となりました。