なぜ技の全貌を見せず、画面を暗く遮断する演出が採用されたのか。そこには当時の技術的制約と、演出上の鮮やかな発想の転換が存在した。ドット絵の枚数制限という壁を逆手に取り、「見えないからこそ凄惨さを想像させる」という心理効果を狙った演出技法が採用されたのである。
この演出のルーツには、往年のアクション漫画における「一瞬で相手を打ち伏せる表現」や、特撮・アニメにおける演出技法が元ネタとして影響を与えたとされる。キャラクターが秘める「殺意の波動」という禍々しいエネルギーが極限まで高まった時、常人には不可視の速度で破壊が遂行される――この設定が見事に映像表現と噛み合っている。