デビュー初期、世間から「広瀬すずの姉」というラベルを貼られた時期があったことは記憶に新しい。しかし現在の広瀬アリスに対して、誰かの影を感じる者は皆無だろう。妹・すずが圧倒的な透明感と洗練されたフィルムのアイコンとして映画界を牽引する一方で、アリスは熱量と人間味、そして泥臭いライブ感のある芝居で独自の王国を築き上げた。
互いの領域を尊重し、異なるアプローチで第一線を走り続ける姉妹の姿は、比較の対象ではなく、日本のエンタメ界を支える二大極として賞賛されている。自らの足で掴み取ったこの立ち位置こそ、彼女の努力の結晶である。