毎朝のドライヤーだけでなく、ベースとなるカット技術や日中の工夫を取り入れることで、割れにくい構造をあらかじめ作り出すことが可能になる。
まず美容室でオーダーすべきは、後頭部のウェイトポイントを高く設定するつむじ割れ防止カットだ。後頭部がペタンと割れてしまうロングやボブスタイルの場合、トップから後頭部にかけて適度なレイヤー(段差)を入れ、上の毛が下の割れ目を覆い隠す「かぶせ毛」を作る。毛先を梳きすぎると毛量が減って逆に割れ目が目立つため、「根元の重さを残しつつトップにふんわり感を出すグラデーションレイヤー」を指定するのがプロのセオリーである。
さらに根本的な解決策として人気を博しているのが、後頭部のつむじ周辺だけにロッドを2〜3本巻き、根元の毛流を立ち上げるつむじ割れパーマ(ポイントパーマ)だ。髪全体にパーマをかける必要はなく、施術時間は約30分、費用も3,000円〜5,000円程度とリーズナブルに抑えられる。毛根が上向きに立ち上がるため、手ぐしで乾かすだけで割れ目が消失する。
熱を使わずにふんわり感を出すなら、直径35〜40mm程度の大型マジックカーラーを使ったカーラーつむじ割れ対策が有効だ。朝のメイク中につむじを挟むように毛束を取り、毛流れと逆方向に引っ張りながら根元まで巻き込んでピンで留めておくだけで、外した瞬間に自然なボリュームが生まれる。
外出先で割れてしまった場合や、オフィスで手軽にカバーしたいときはつむじ割れ隠すヘアアレンジが役立つ。低めの位置で結ぶ「ローポニー」を作り、結び目の上を割って毛束を通す「くるりんぱ」を施せば、後頭部の毛束が中央に引き寄せられ、地肌の割れ目が物理的に完全に隠蔽される。仕上げにつむじ周辺の毛束を指先で1ミリずつ引き出して立体感を出せば、こなれたトレンドヘアへと昇華できる。