認知症になりやすい人の口癖とは?会話の違和感から見抜く前兆と予防策

認知症になりやすい人の口癖とは?会話の違和感から見抜く前兆と予防策

認知症になりやすい人の口癖とは?会話の違和感から見抜く前兆と予防策とはどのようなものなのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

「最近、主人が『あれ取って』『ほら、あの人だよ』と具体的な名詞を言わなくなった」「昔は几帳面だった母親が、何を頼んでも『めんどくさいから後で』と投げ出すようになった」――介護現場や物忘れ外来の現場では、家族からこのような相談が日常的に寄せられています。

なぜ特定の言葉が頻出するようになるのでしょうか。医療法人こころみ会「田町三田こころみクリニック」などの臨床知見によると、認知機能が低下し始める発症の2〜3年前から人格や言語パターンに微妙な変化が生じ始めます。これらは単なる横着ではなく、脳の器質的変化によって生じる防衛反応や機能不全の表れです。

特に注意すべき代表的なフレーズとその背景にあるメカニズムを整理すると、以下の通りです。

1. 「あれ」「それ」「ほら、あの件」の頻出(語想起障害)
名詞を司る側頭葉や記憶を呼び出す海馬の働きが鈍ると、頭にイメージはあっても適切な単語が瞬時に引き出せなくなります。その空白を埋めるために代名詞(あれ、それ)が無意識に急増します。

2. 「めんどくさい」「もういいよ」(前頭葉のアパシー・意欲減退)
趣味や身だしなみに熱心だった人が突然「めんどくさい」を連発する場合、前頭葉の機能低下による「アパシー(自発性の低下・無気力)」が疑われます。複雑な段取りを組んで行動を起こす実行機能が衰え、億劫に感じるためです。

3. 「そんなこと聞いていない」「誰かが財布を隠した」(取り繕いと記憶の欠落)
自分が忘れたという自覚がないため、事実を突きつけられた際に「聞いていない」「勝手に片付けられた」と周囲のせいに転嫁する口癖が目立つようになります。これは脳の自己防衛本能(取り繕い)から生じる典型的な初期反応です。

山田 真由
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山田 真由

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