通路を挟んで左には最新のプライズフィギュア、右には80年代のファミコンカセットが積み上げられている。この圧倒的な情報量の多さこそが、最大の魅力だ。整然と並べられた整頓美とは対極にある「密林感」が、訪れる者の探求心を刺激して離さない。
「ネットの画像で見るのと、ここで実物の箱を手にとるのでは興奮度がまったく違います」。オーストラリアから訪れたという20代の旅行者は、手にした珍しいアニメグッズを愛おしそうに見つめながら語った。デジタルネイティブ世代にとって、棚の奥から偶然の出会いを引き当てるアナログな「掘り出し」体験そのものが、かけがえのないアミューズメントになっているのだ。