丸健水産を語る上で絶対に外せないのが、全国の酒場好きを唸らせる「出汁割り(だしわり)」です。これは、東京北区の地酒として親しまれてきた銘柄「丸眞正宗」のワンカップ(通称:マルカップ)におでんの熱々出汁を注いでもらう呑み方で、赤羽の立ち飲み文化を象徴する体験となっています。
この出汁割りには、初見の旅行者が戸惑いがちな「注文の作法」が存在します。スムーズに味わうためのステップを押さえておきましょう。
【出汁割りを注文する3ステップ】
① まずはマルカップを購入し、冷やまたは常温で味わう:
最初から出汁割りで出てくるわけではありません。まずはおでんをつまみながら、日本酒本来の味わいを楽しみます。
② カップのお酒を「底から約50ml(下のライン付近)」残す:
すべて飲み干してしまうと出汁割りにできません。カップの底から指2本分ほど、約50ml残した状態で飲むのをストップします。
③ カウンターの店員に「出汁割りお願いします」と声掛けし、代金(約50円)を渡す:
店員さんが鍋からひしゃくでおでん出汁を豪快に注ぎ入れ、仕上げに七味唐辛子をサッと振ってくれます。酒のアルコール感が出汁の動物性・植物性の旨味と溶け合い、七味のピリッとしたアクセントが全体を引き締める極上の一杯が完成します。
出汁のコクと日本酒の米の甘みが合わさった温かいスープのような味わいは、冬場の寒空はもちろん、夏場に汗を流しながら立ち飲む際にも身体に染み渡る旨さです。