しかし、栄光の頂点は唐突に終わりを迎える。作曲家でありピアニストの新垣隆氏が記者会見を開き、18年間にわたりゴーストライターとして楽曲を提供し続けていた事実を暴露したのだ。さらに新垣氏は、彼が実際には音を聞き取れていたと主張し、日本中を騒然とさせた。
この会見に至る背景には、メディアの過熱な報道姿勢があった。とりわけNHKをはじめとするテレビ局は、彼のドラマチックな半生を特集番組として大々的に放送し、神話を肥大化させた側面が否めない。虚像と実像の乖離が露呈した瞬間、メディアに対する批判の矛先も一気に強まることとなった。