瀬戸朝香の芸能界入りにまつわるエピソードは、日本の芸能史における「スカウト伝説」の中でも屈指の完成度を誇ります。出身地である愛知県瀬戸市(芸名の由来でもある)で中学生時代を過ごしていた彼女ですが、当時からその美少女ぶりは近隣の学校や地域一帯で広く噂になっていました。
その評判を聞きつけた東京の芸能事務所(フォスター)の社長が、「とんでもない美少女が名古屋の近くにいる」という情報だけを頼りに、自ら愛知県瀬戸市まで直接足を運んだといいます。聞き込みの末に自宅を特定し、当時中学3年生だった彼女を直接スカウトしたという経緯は、後年のテレビ特番やインタビューでも関係者によって明かされています。
中学校卒業と同時に上京し、1992年に映画『湾岸バッド・ボーイ・ブルー』で女優デビュー。芸名に自らの育った街の名前を背負い、短期間のレッスンを経て瞬く間にスターダムへと押し上げられた背景には、偶然の運だけでなく、誰の目にも明らかな天性の華と求心力があったことは疑いようがありません。