阪神タイガース新監督として指揮を執る藤川球児氏の傍らには、常に妻の細やかな配慮があった。多くのファンが気になるのは、絶対的守護神として猛虎の九回を背負っていた時代の彼女の知られざる素顔だ。
救援投手というポジションは、毎日いつ出番が来るかわからない極限の緊張感と隣り合わせだ。抑えて当然、打たれれば非難を浴びる過酷な日常。英子さんは、夫が家に帰ってきた際には一切野球の話題を持ち込まず、リラックスできる空間作りに徹したという。栄養バランスを極限まで計算した手料理はもちろん、精神的な安全基地としての役割を徹底して果たした。また、メディアの前に露出することを極力控え、陰で支える奥ゆかしい姿勢も、関係者の間で高く評価されている。