彼が偏愛するのは、思考の余白を残したミステリーや、都市と人間の関係を描いた建築・人文エッセイだ。主演を務めた『准教授・高槻彰良の推察』で培われた民俗学への深い洞察も、選書ラインナップに色濃く反映されている。
自宅の本棚はジャンルごとに厳密に分けられているわけではない。直感と美的感性が交差する独自の規則性によって並べられている。この「本棚の秘密」を知ることで、提示された1冊の背景にあるストーリーがより立体的に浮かび上がってくるのだ。注目作として挙げられる作品群には、装丁の美しさと文章の美意識が共存している。