自力での資産形成と並行して検討したいのが、労働環境そのものを変える転職という選択肢だ。ただし、「提示年収」の数字だけに目を奪われて転職を決めるのは危険極まりない。年収600万円で退職金なしの求人と、年収550万円で手厚い退職金制度がある求人とでは、20年勤続した際のトータル生涯年収で逆転現象が起きるからだ。
後悔のないキャリアチェンジを果たすには、非公開求人の裏側や企業の裏事情に精通した転職エージェントを巧みに活用することが鍵となる。また、第三者の視点を持つキャリアコンサルタントに相談し、自らの市場価値と退職金を含めた総報酬(トータルリワード)の条件交渉を行うことが、損をしない転職を成功させる鉄則だ。