役者・長瀬智也を語る上で、脚本家・宮藤官九郎との出会いを外すことはできない。ふたりがタッグを組み、TBS系列で放送された『池袋ウエストゲートパーク』(IWGP)は、日本のドラマ界に地殻変動を起こした伝説的作品だ。池袋の街を舞台に、自由奔放で義理堅い主人公「マコト」を演じた長瀬の存在感は、当時の若者カルチャーそのものを牽引した。
ストリートのリアルな空気感をそのまま画面に叩きつけるような演技は、テレビドラマの枠組みを根底から壊してみせた。緻密に計算された宮藤のテンポの良いセリフ回しと、長瀬の持つ天然のダイナミズム。この奇跡的なシナジーが、平成のテレビ史に深く刻まれる名作を生み出した原動力となった。