メディアの取材やSNS上の当事者コミュニティに寄せられた実際の体験談からは、深刻な精神的被害の実態が浮かび上がってきます。
都内のIT企業に勤務する20代女性の手記には、生々しい関係性の推移が記録されています。「付き合い始めは私の愚痴を何時間でも聞いてくれ、朝起きられない私を毎朝モーニングコールで起こしてくれる理想の彼氏でした。しかし半年後、私が少しでも甘えると『重い、自立してくれ』と冷たくあしらわれ、数日間音信不通に。焦って謝罪LINEを連投するようになり、気づけば友人に『完全にメンヘラ化している』と指摘されて愕然としました」。
この告白が示す通り、被害者の多くは「元々は精神的に自立していた普通の人」です。メンヘラ製造機の手によって少しずつ生活の主導権と自己肯定感を奪われ、最終的に「自分が異常だから彼・彼女を困らせている」と思い込まされていきます。周囲から見れば明らかな不条理であっても、当事者間では閉鎖的な支配関係が確立されてしまっています。