2018年7月中旬、韓国音楽界に激震が走りました。リリースから約3週間が経過した「Way Back Home」が、音源ストリーミング最大手のMelonをはじめ、Genie、Bugsなどのリアルタイムチャートで深夜帯に突如急上昇。当時チャート1位を争っていたTWICEの「Dance The Night Away」やBLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」を抜き去り、堂々の1位を獲得したのです。
このWay Back Home チャート逆走 理由を巡り、一部のファンやメディアからは「ファンダムを持たない無名インディーズ歌手が、深夜のストリーミング激戦区で大手アイドルを制するのは不自然だ」「音源買い占め(サジェギ)やマクロツールを用いた不正操作ではないか」という激しいバッシングが巻き起こりました。当時の特番インタビューにおいてSHAUN本人は、「突然の疑惑に精神的なパニックに陥り、外出もままならなくなった」と苦悩を吐露しています。
しかし、事態は感情論にとどまりませんでした。SHAUNの所属事務所DCTOM Entertainmentおよび関係各所は、疑惑を晴らすべく韓国検察および警察へ正式に告発状を提出。さらに、所管官庁である韓国文化体育観光部(日本の文科省・経産省に相当)が主要ストリーミング事業者から数千万件に及ぶ生データとアクセスログを取り寄せ、徹底的なデータマイニング調査を実施しました。
2019年、同省は「調査の結果、意図的な音源買い占めや特定サーバーからの組織的なストリーミング操作を示す証拠・規則性は一切発見されなかった」と公式発表。SHAUN 音源買い占め疑惑 真相は、不正ではなく「デジタルマーケティングのバイラル効果と、楽曲自体の圧倒的なリテンション(維持率)の高さ」による正当なヒットであったと法論理的にも証明されました。SNS上の音楽キュレーション動画やカフェ、ストリートで自然発生的に楽曲が流れ、一般層(ライトリスナー)が爆発的に再生ボタンを押したことが逆走の主因だったのです。