平尾昌晃音楽教室の生徒だった10代の畑中葉子が、一躍スターダムへ駆け上がったきっかけは言わずと知れた名曲「カナダからの手紙」だった。透明感溢れる歌声と素朴な愛らしさは瞬く間にリスナーの心を掴み、第20回日本レコード大賞新人賞を受賞、NHK紅白歌合戦のステージにも輝かしく立った。
しかし、旋風の陰には若き彼女が抱えていた大きなプレッシャーと過密な過酷日程があった。レッスン生から突如として時代の寵児となった劇的な環境の変化や、恩師である平尾昌晃の厳しい指導と温かい眼差しに支えられたレコーディング秘話は、今なお語り継がれる輝かしい伝説だ。