近年におけるペット産業の急速な市場拡大は、映像作品の描かれ方にも劇的な変化をもたらしている。単に「可愛い愛玩動物」として犬を消費する時代は終わりを告げ、家族の一員としての責任や、過酷な殺処分・保護犬問題といった陰の側面にもスポットが当たるようになった。
自身も多数の保護犬や保護猫と暮らし、独自の動物保護活動を精力的に展開する坂上忍のような存在は、メディアにおける動物観を大いに更新した。テレビ番組や各種メディア発信を通じて彼が発し続ける辛辣かつ愛のあるメッセージは、フィクションの世界にも強い影響を与えている。真の愛犬家が求めるのは、甘い幻想だけではない。命と向き合うことの重みと覚悟を描いてこそ、現代の観客の心に深く刺さるのである。