コンテンツの巨大化に伴い、出資企業としてのKADOKAWAや放送局であるテレビ東京を中心とした製作委員会の思惑は急速に複雑化した。市場へのスピード供給と収益最大化を狙う企業のロジックは、クリエイターのこだわりに優先される格好となった。
その結果として制作された続編『けものフレンズ2』は、前作の魅力を期待したファンとの間に決定的な溝を生み出してしまう。IP全体の価値を高めるはずだったメディアミックス展開が、皮肉にもコアなファンの離脱を招くという悲惨な分岐点となった。組織の意思決定プロセスがいかに作品の「魂」を損ない得るか、ビジネスケースとしての教訓は重い。