企業のガバナンスやコンプライアンスが極限まで強化された現在、皮肉なことに、イノベーションの現場は停滞している。なぜなら、前例のない挑戦には必ず摩擦が伴うからだ。会議室で空気を読み合うだけの役員たちを前に、机を叩いて異論を唱えられる人物が、どれだけ組織に残っているだろうか。
今、先進的な企業がこぞって探し求めているのは、従順な秀才ではない。ルールを疑い、本質的な価値のために戦える異端児だ。調和を重んじる日本型組織において、彼らをどう活かし、その牙を折らずに共存できるかが、これからの企業の死活問題となっている。