福岡大学ワンゲル部ヒグマ事件は、登山史における痛恨の悲劇であると同時に、自然界と対峙するすべての現代人にとって普遍的な教訓を残しています。現在、北海道のみならず本州各地でもツキノワグマの出没が相次いでいますが、山岳地帯に足を踏み入れる際は以下の判断基準を徹底する必要があります。
【プロの行動基準】野生動物遭遇時の絶対原則
- 原則1:食糧・荷物を奪われたら「絶対に奪還しない」
クマが一度触れたもの、口にしたものは完全に放棄してください。取り返そうとする行為はクマに対する宣戦布告とみなされます。 - 原则2:クマが執着を示したら「山行中止・即時撤退」
テントの周りを徘徊する、装備に手をかけるといった兆候が見られた場合、計画を即座に破棄して下山するのが鉄則です。 - 原則3:絶対に走って逃げない・背中を見せない
クマの走力は時速50kmを超え、人間が走って逃げ切ることは不可能です。熊撃退スプレーを構え、視線を合わせながらゆっくりと後退することが基本動作となります。