立体感と光沢を出すために欠かせないUV-LEDレジンコーティングですが、油性ペンで描いたプラバンに直接レジン液を乗せて硬化させると、わずか数十秒で輪郭線がモヤモヤと溶け出し、周囲に濁りが広がります。これは、レジン液に含まれる未硬化の光重合モノマーが油性インクの染料を瞬時に再溶解させてしまう化学現象です。
このトラブルを完全に遮断するための最も確実な手法が、「水性アクリルニスによるシールド層の構築」です。
焼成が完了して粗熱が取れたプラバンに対し、まず水性ニス(パジコ製「シーラー」やタミヤ製「つや消しニス」など)を筆で薄く均一に塗布し、完全に乾かします。この水性ポリマー層が物理的なバリアとなり、後から塗布する油性レジン成分がインク層に直接触れるのを完全に防ぎます。ニスを塗る際も、筆で強く擦りすぎず、表面を滑らせるように塗るのがポイントです。