プラスアルファの意味と語源|野球由来の真相からビジネス敬語まで徹底解説

プラスアルファの意味と語源|野球由来の真相からビジネス敬語まで徹底解説

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プラスアルファという言葉を耳にしたとき、「アルファはギリシャ文字の第1文字(Α/α)だから、最重要や始まりを意味しているのではないか」と推測する人は少なくありません。しかし、言語学的な調査や報道機関のアーカイブ資料によると、その真相は「アルファベットのX(エックス)を見間違えた」という誤読にあります。

この語源の舞台は、日本に野球が定着し始めた明治から大正期にかけての野球場です。野球のルールでは、9回裏の攻撃中に後攻チームが勝ち越し点を挙げた時点でサヨナラ勝ちとなり、試合は即座に終了します。また、9回表終了時点で後攻チームが勝っている場合、9回裏の攻撃は行われません。スコアボードの9回裏の枠には、これ以上得点が入らないことや勝敗が決した後の未知の得点可能性を示すため、「X」と記入されていました。

当時の新聞記者やスコアラー、審判員らが手書きされた筆記体の「X」を目にした際、形状が酷似していたギリシャ文字の「α(アルファ)」と誤読してしまったと伝えられています。英語圏では未知の数を足すことを「plus x(プラス・エックス)」と表現しますが、これが日本国内で「プラス・アルファ」として定着し、現在に至る和製外来語(和製英語)として広まったのです。

昭和・平成を経て令和の現代に至るまで、この誤読から生じた言葉が日常語として完全に市民権を得ている点は、日本の外来語受容史における極めて興味深い事例といえます。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。