劇場に足を運んだ観客や、現場で間近に接する舞台スタッフからは、七代目菊五郎の現在についてどのような声が上がっているのでしょうか。SNSや演劇ファンのコミュニティ、劇評記事のリアルな反響を検証すると、ひとつの明確な事実が浮かび上がってきます。
舞台関係者の証言によると、「楽屋入りする際は杖をついたり、お弟子さんの肩を借りたりとゆっくり歩行される場面もあるが、化粧を終えて衣裳をつけ、舞台袖に立った瞬間に背筋がピンと伸び、目の色が完全に変わる」といいます。これは半世紀以上にわたり芸を磨き抜いてきた人間国宝ならではの驚異的な集中力です。
実際に歌舞伎座の客席で見守った観客の感想にも、その凄みが如実に表れています。
「出番の時間は短くても、一声発しただけで劇場の空気が一瞬で引き締まる」「セリフの間の取り方、小道具の扱い方ひとつに江戸の風情が凝縮されており、涙が出た」「無理をせず、今の体調に合わせた美しい芸を見せてくれるだけでありがたい」といった感動の声が多数を占めています。