コメディの枠にとどまらない挑戦は続いている。スペシャルドラマとして話題を呼んだ『侵入者たちの日常』は、彼の才能が次のフェーズへ移行したことを鮮烈に印象づけた。
豪邸に侵入した複数の泥棒たちが鉢合わせるという絶妙なシチュエーション。一見すると古典的なコメディの構図でありながら、物語が進むにつれて緊迫した日常系サスペンスへと変貌を遂げていく。
誰が本当の悪人で、誰が巻き込まれた被害者なのか。平凡な日常の地続きにある「ちょっとした狂気」を描く手腕は、もはやサスペンス映画の巨匠の領域に足を踏み入れている。