社会心理学の専門家は、この着ぐるみ現象を「包摂への欲求」という視点から読み解く。情報過多でストレスの多い現代社会において、頭から足先までふんわりとした素材で身体全体を包み込むデザインは、精神的なプロテクターとして機能しているという。
「着ぐるみを着ることで、人は他者からの品定め的な視線から解放されます。他人の評価に怯えることなく、自分が好きなキャラクターになりきることで、一種の仮面劇のような心理的安全性が生まれるのです」。この「守られている感」こそが、多忙な都市生活を送る大人たちを虜にする最大の要因と言えるだろう。