完全勝訴を勝ち取った後、川上先生は教職への復帰を果たしました。しかし、かつてのような無邪気な指導現場ではなく、教育センターなどの事務的業務や後方支援の現場を中心に務め上げ、定年退職を迎えています。失われた10数年の年月や、かつて抱いていた教育への情熱が負った傷は、判決文一枚で完全に癒えるものではありませんでした。
一方、事件をでっちあげた児童の母親は、裁判が進むにつれて自らの嘘が次々と露呈。近隣住民や保護者コミュニティからも完全に孤立し、多額の賠償金支払い義務を負ったまま、地域社会から姿を消す結果となりました。親の異常な承認欲求や代理ミュンヒハウゼン症候群的な言動に巻き込まれた児童自身もまた、歪んだ家庭環境の犠牲者であったといえます。
現在、川上先生と奥さんは騒々しい世間の喧騒から離れ、穏やかで静かな引退生活を送っています。ネット上の死亡説とは裏腹に、夫婦で苦難の歴史を乗り越え、家庭の平穏を取り戻しているのが紛れもない実態です。