作者である荒木飛呂彦は、自身の作品に洋楽のバンド名や曲名を登場させるオマージュの造詣が深いことで知られる。彼が紡ぎ出すダークファンタジーの世界観と、クイーンの楽曲が持つドラマチックな美しさが融合した時、キャラクターの能力は単なる超能力を超えた芸術的な凄みを獲得した。
音楽のタイトルをキャラクターや能力の名前に与える手法は、作品に深遠なサブテキストをもたらす。「キラークイーン」から派生する「シアーハートアタック」というネーミングは、ロックへの敬意と劇中の恐怖演出が見事に合致した、奇跡的な演出と言えるだろう。