駅から西へ少し歩けば、日本三大稲荷の一つに数えられる「竹駒神社」の荘厳な佇まいが姿を現す。創建1150年を超える由緒ある境内は、初詣のみならず日常的な散策コースとして市民に親しまれてきた。参道に漂う香ばしい門前菓子の匂いが、訪れる者の心をふっと和ませる。
一方で、東側の沿岸エリアに目を向ければ、東日本大震災の教訓から生まれた「千年希望の丘」が緑豊かな防災緑地として美しく整備されている。歴史的価値のある旧城下町の面影を残しつつ、未来への安全対策を重厚に重ね合わせる姿勢。過去と未来が自然な形で同居していることこそ、岩沼という土地が醸し出す唯一無二の情緒だ。