コザを語る上で、音楽の歴史を外すことはできない。1970年代、ベトナム戦争へと向かう米兵たちを前に、生命を削るような爆音を鳴らしたのが沖縄ロックの草分けたちだ。中でも伝説的バンド「紫」を率いたキーボーディスト、ジョージ紫の存在は今も街の語り草である。
ハモンドオルガンが唸りを上げ、洋楽のハードロックを凌ぐ勢いで観客を圧倒したライブハウスの熱気。それは明日をも知れぬ兵士たちへの慰安であり、同時に沖縄の若者たちの叫びでもあった。その反骨と情熱のスピリットは、今も街のライブハウス「7th Heaven Koza」などの重低音の中に脈々と生き続けている。