ザ・ドリフターズが日本のコメディ界に打ち立てた金字塔は計り知れない。TBSテレビで放送され、最高視聴率50%以上を叩き出した『8時だョ!全員集合』は、土曜の夜の日本中を釘付けにした。一方で、フジテレビで放送された『ドリフ大爆笑』はコントの緻密さとテンポの良さで時代を席巻した。
これらの番組制作の現場は、超過密なスケジュールと苛烈なクオリティ追求の場だった。過酷な現場で共演者やスタッフと汗を流す中で、宗教的な勧誘や特定の思想に偏った言動をする余地などは存在しなかったと、当時の番組制作スタッフは述懐する。加藤茶が注力していたのは、あくまで目の前のお茶の間をいかに笑わせるかという一点のみであった。