「一瞬、何が起きたのか誰も理解できませんでした」——式に参列していたゲストのひとりは青ざめた表情で当時を振り返る。新郎新婦がケーキカットを終え、会場全体の熱気が最高潮を迎えていたその瞬間、重厚なカメラの砕ける音とともに悲鳴が響き渡った。X(旧Twitter)などのSNS上でも「目の前でカメラマンが倒れた」「救急車が式場に横付けされている」といった生々しい投稿が急増。主要なYahoo!ニュースでも速報として取り上げられ、大きな衝撃を与えた。
搬送されたスタッフは頭部と肋骨を強く打撲しており、命に別条はなかったものの長期療養を余儀なくされる大怪我となった。現場は照明が暗転し、スポットライトが目まぐるしく動く演出の最中だった。感動的な一瞬を切り取ろうと集中するあまり、足元に存在するわずかな段差や機材のケーブルへと意識を向ける余裕は削ぎ落とされていたのだ。