起立性調節障害の第一人者として知られる田中英高医師は、毎朝の悩みを解消するための画期的な対策として、身体の仕組みに即した日常的な工夫を提唱している。田中氏によれば、起き上がる前にベッドの上で足首を上下に動かすリズミカルな運動を行ったり、水分と塩分を意識的に摂取したりすることで、下半身に溜まった血液を心臓へと押し戻す効果が期待できるという。
また、朝起きられないからといって親が大声で怒鳴ったり布団を強引に剥ぎ取ったりすることは、ストレスによって自律神経をさらに乱す逆効果を生むと警告する。「朝は静かに光を部屋に取り入れ、時間が経つのを優しく見守る姿勢が大切」と田中氏は指摘する。家庭内での接し方を変えることこそが、回復に向けた最大の特効薬となる。