建築の専門家の間では、この住宅に対する評価は二分されている。ある者は「持続可能な社会における土の可能性を示した野心作」と称賛し、別の者は「日本の風土を無視した独りよがりの設計」と切り捨てる。どちらの意見も一理ある。
地球温暖化が進み、2026年の今、建築資材の高騰と環境負荷が叫ばれる中で、土というローカルな素材に目を向けた先見性は評価されるべきだ。しかし、住まい手が日常のストレスに晒されるようでは、住宅としての本分を忘れていると言わざるを得ない。この家は、建築エコシステムにおける偉大な失敗作であり、同時に貴重な教科書なのだ。