ラーメンをめぐる価値観の変容は、カルチャーの文脈からも読み解くことができる。『ラーメン大好き小泉さん』のような漫画・アニメ作品は、各店舗のこだわりやスープの奥行きを緻密に描き、ラーメンが単なる空腹を満たす手段ではなく、探求すべき食文化であることを示してきた。
さらに、Netflixなどのグローバルプラットフォームを通じて日本の食ドキュメンタリーやアニメが世界中で配信されたことで、海外でのラーメン人気は爆発的な高まりを見せている。ニューヨークやロンドン、パリでは、一杯2000円から3000円を超える価格が当たり前だ。訪日外国人旅行客にとって、日本国内で食べる1000円強のラーメンは「驚異的なコスパ」と映る。このインバウンド需要の存在も、国内の価格適正化を後押しする強い追い風となっている。