絶景を撮影するにあたって、訪問者が遵守すべきガイドラインはかつてないほど明確化されている。最も重要なルールは「1センチたりとも畑の中に立ち入らない」ことだ。足元が土のように見えても、そこは農作物の病原菌持ち込みを防ぐ必要のある重要な生産現場である。靴底に付着した泥が、美瑛の基幹産業である農業に甚大な被害を及ぼすリスクを常に意識しなければならない。
また、ドローンを用いた空撮についても、事前に地域協同組合および自治体への許可申請が必須となっており、無許可での飛行は厳しく取り締まられる。三脚を建てる位置も歩道や舗装路の上に限定される。ファインダー越しに美しい景色を切り取る前に、自らの足元が地元の人々の生活基盤であることを認識することが、いま訪問者に求められる最低限のマナーだ。