あらゆる情報がクラウドで完結する2026年になぜ、あえてこのミニサイズなのか。背景には、世界的な「デジタル疲労(スクリーンタイム過多)」と、それに伴う「マイクロ手帳(ミニ手帳)」ムーブメントの到来がある。
スマホのメモアプリを開こうと画面をつけると、SNSの通知やチャットの未読バッジが目に入り、本来書こうとしていたアイデアが消失してしまう。そんな経験は誰にでもあるはずだ。A7用紙や同サイズの小型ノートは、電源立ち上げも通知の誘惑も存在しない。ポケットから出してペンのキャップを外すまで、わずか2秒。この瞬発力こそが、多忙な現代人の思考をクリアに保つ防波堤となっている。
さらに近年は、A7サイズのカラー液晶端末や電子ペーパー(E-Ink)を採用した「ハイブリッド手帳」も登場し、アナログ派とデジタル派の双方から支持を集めるに至った。小ささこそが正義、という新たな価値観が完全に定着したと言える。