2000年に公開され、世界中に衝撃を与えた映画『バトル・ロワイアル』。巨匠・深作欣二監督が命を削ってメガホンをとったこの作品で、狂気的な教師役を演じたのが北野武(ビートたけし)であり、極限状態を生き抜こうとする生徒・川田章吾役を熱演したのが若き日の山本太郎だった。
極寒の離島ロケという凄惨な撮影環境の中、スクリーン越しにも伝わる二人のピリピリとした対峙は、演技を超えた本物のスパークを生み出していた。深作欣二という日本映画界の伝説的監督のもとで、北野武が放つ異様なまでの存在感に真っ向からぶつかっていった山本の姿は、周囲のスタッフや共演者たちの目にも深く焼き付いていたという。後年、当時の現場を振り返る関係者の間では、この時に生み出された独特の緊張感こそが、後の二人の歩みを予感させていたと語られている。