暴君怪獣タイラント(身長62メートル、体重5万7,000トン)を語る上で欠かせないのが、その脅威的な肉体を構成する「合体元 7体」の選定です。かつて歴代ウルトラ戦士たちを極限まで追い詰めた怪獣、宇宙人、超獣の怨念が海王星付近で一体化し、それぞれの部位が持つ最強の武器と形質が完璧なシナジーを生み出しています。
頭部を形成するのは『帰ってきたウルトラマン』に登場した竜巻怪獣シーゴラスの頭角です。気象を操り津波を起こした角からは強力な電撃光線を発射します。両耳は『ウルトラインセブン』を苦しめた異次元宇宙人イカルス星人の耳であり、鋭利な矢状光線(アロー光線)を乱射する発射器官として機能します。
そして最大防御の要となる腹部は、同じく新マンを呑み込もうとした宇宙大怪獣ベムスターの吸引口です。スペシウム光線をはじめとするウルトラ戦士のエネルギー光線を無効化・吸収して自らの動力源に変換します。両腕は『ウルトラマンA』屈指の武闘派である殺し屋超獣バラバの両腕が移植され、右手の巨大な鉄鎌と左手の鉄球付きアンカーロープによる変則的な中・近距離連続攻撃を可能にしました。
下半身は『ウルトラマン』の怪力無双どくろ怪獣レッドキングの強靭な脚部で構成され、驚異的な突進力と踏撃力を誇ります。背中は『ウルトラマンA』の大蟹超獣キングクラブの甲羅で覆われ、光線や物理衝撃を跳ね返す強固な装甲を獲得。さらに尾部には液汁超獣ハンザギランのトゲ付きの長大な尻尾が配され、死角からの強打を繰り出します。攻防・遠近すべての間合いを完全に制圧する「対ウルトラ兄弟特化型兵器」として誕生したのです。