六麓荘町の登記簿や歴史的背景を辿ると、住人の本流は芸能界ではなく日本経済を牽引してきた財界の重鎮たちであることが明白になります。歴史的には江崎グリコやサントリー、UCC上島珈琲といった関西発祥の名門企業の創業者一族や役員が邸宅を構えてきた歴史があり、現在も大手製薬会社、商社、ITメガベンチャーの創業者、医療法人の理事長、敏腕投資家などが名を連ねています。
この街で一軒家を維持するために求められる経済的水準は並大抵ではありません。六麓荘に家を建てる際の敷地面積は後述する協定により広大にならざるを得ず、土地代と建築費を合わせた総工費は最低でも5億円〜数十億円規模に達します。
さらに維持費も桁違いです。数百坪から千坪を超える敷地に建つ邸宅の場合、毎年の固定資産税だけで年間数百万円から1,000万円以上に達することも珍しくありません。これに加えて庭園の剪定費用、専属警備会社との契約料、私有インフラの維持管理費が恒常的に発生します。住人たちの世帯年収は最低でも5,000万円以上、実質的には数億円クラス、純資産にして数十億〜数百億円を保有する層が標準的な住民像となっています。