ネット検索で「万灯呂山展望台 心霊」といった不穏な関連ワードを目にして不安に思う方も少なくありません。しかし、現地に凄惨な事件や凄まじい事故の歴史があるわけではありません。
心霊スポットと誤解される最大の理由は、前述した通り「山道に街灯が1本もなく、夜間の雰囲気が異様なほど不気味であること」です。森深奥の漆黒の闇、風でざわめく木々の音、時折横切るシカやイノシシなどの野生動物の気配が、訪れた者の恐怖心を過剰に刺激してしまうのが噂の真相です。
そもそも「万灯呂(まんどろ)」という独特な山名の由来は、古くからこの山頂で農民たちが松明を焚き、神仏に恵みの雨を願った雨乞い神事「万灯呂」にあります。山全体に無数の灯火を掲げた厳かな歴史文化が地名として残ったものであり、恐ろしいオカルトに起因するものでは決してありません。