Q1:万歳三唱で手のひらを前に向けるのは、本当にマナー違反・不作法にあたりますか?
A1:歴史的・公的な法令として「手のひらを前に向けると降伏になる」という規定は存在せず、明治25年の布告とされた文書も後年の偽文書です。ただし、両手を前に向ける姿が「降伏・お手上げ」のポーズを想起させやすいことや、現代マナーとして内側に向ける所作が広く定着しているため、格式ある式典では手のひらを内側に向けるのが最も無難です。
Q2:なぜ明治時代に「万歳」という掛け声が使われるようになったのですか?
A2:1889年(明治22年)の大日本帝国憲法発布式典に際し、欧米諸国の「Hurrah(万歳・歓呼)」に相当する国家的な慶祝の言葉として、東京帝国大学の学生らによって選ばれ、明治天皇の御前で唱和されたことが直接のきっかけです。
Q3:中国の歴史における「万歳」と日本の「万歳」の違いは何ですか?
A3:古代中国における「万歳」は、皇帝ただ一人に対する絶対的な長寿祈願であり、臣民が勝手に使用することは禁じられていました。一方の近代日本における「万歳」は、天皇への慶祝から始まりつつも、次第に国民的な祝祭、スポーツの勝利、個人の長寿や婚礼を祝う汎用的な歓呼の言葉として民主的に広まったという違いがあります。
Q4:「千秋万歳」という言葉にはどのような意味がありますか?
A4:「千秋(千年の秋)」と「万歳(一万年の歳月)」を組み合わせた言葉で、極めて長い年月にわたる繁栄や長寿を祝う意味を持ちます。古代から慶祝の詩歌や宮廷儀礼に用いられ、のちの伝統芸能や祝福芸の名称の由来ともなりました。