デザイン以前の基礎知識として把握しておかなければならないのが、ハードケース ソフトケース 印刷 違いと素材特性です。ここを誤解したまま注文すると、「思っていた仕上がりと違う」「数ヶ月で絵柄が剥がれた」といった失敗に直結します。
ハードケース(ポリカーボネート樹脂)の多くは「昇華転写(真空熱転写)」技術を採用しています。インクを気化させてケース側面の曲面まで熱で浸透させるため、側面まで美しくデザインが回り込み、表面の耐摩耗性に優れるのが特徴です。発色が非常に鮮やかで写真プリントに最適ですが、落下の衝撃でケース自体がパキッと割れやすいデメリットがあります。
一方、ソフトケース(TPU素材など)や一般的なクリアハードケースでは「フラットベッドUVインクジェット印刷」が用いられます。紫外線で瞬時に硬化するインクをケース背面に直接吹き付ける方式です。透明部分を活かしたデザインが可能ですが、印刷面がわずかに盛り上がる独特のマットな質感となり、側面への印刷はできません。また、TPU素材は紫外線や手の油分によって経年変化で黄色く変色(黄変)する物理特性があるため、長期間の透明度維持にはポリカーボネート製を選ぶのが賢明です。