日本プロ野球の公式記録において、NPB単独で200勝以上を積み上げた投手は歴代24名存在します。プロ野球黎明期から昭和40年代にかけて多くの大投手が誕生しましたが、平成以降にNPB単独で達成したのは工藤公康氏と山本昌氏のわずか2名にとどまります。
歴代最多勝記録を保持するのは、通算400勝を挙げた金田正一氏です。年間30勝以上を3度記録し、14年連続で20勝以上をマークした鉄腕の記録は、現代の登板システムでは物理的に更新不可能な不滅の数字と評価されています。次いで米田哲也氏の350勝、小山正明氏の320勝、鈴木啓示氏の317勝と、昭和の大エースたちが上位を占めています。
NPB単独での最後の達成者となったのは、中日ドラゴンズ一筋で活躍した山本昌氏です。2008年8月に42歳11ヶ月という史上最年長記録で200勝を達成した瞬間は、球史に残る感動的なハイライトとなりました。
一方、2000年代以降はMLBへの挑戦が定着したことで、「日米通算200勝」という新たな評価基準が確立されました。パイオニアである野茂英雄氏(2005年達成)、男気復帰で広島を優勝へ導いた黒田博樹氏(2016年達成)、そして日米の第一線で投げ続けるダルビッシュ有氏(2026年達成)の3名が、国境を越えた偉業を成し遂げています。