なぜ彼は、これほどまでに人気を博した甘栗ビジュアルを脱ぎ捨て、現在のワイルドなヤンキー路線へと大きく舵を切ったのでしょうか。バラエティ番組やロングインタビューで本人が語った経歴エピソードからは、アイドルとしての壮絶な葛藤と自己改革の軌跡が浮かび上がります。
最大の理由は、「周囲が求めるキャラクターを作り続けることに限界を感じたこと」でした。デビュー初期、個性が強すぎるメンバーの中で埋没しないよう、一時は「妖精が見える」といった不思議ちゃんキャラを演じたこともありましたが、次第に素の自分との乖離に強いストレスを抱くようになります。
そんな彼を救ったのが、2007年頃に趣味として始めた本格的なボクシングでした。過酷なトレーニングを通じて肉体を鍛え上げ、精神的にタフになっていく過程で、「もう嘘をつくのはやめよう。ありのままの自分、男らしく強い自分で勝負したい」という覚悟が芽生えます。さらにグループの変遷期を迎え、グループを守る盾となるべく腹を括ったことが、現在の頼もしい兄貴分スタイルへの完全移行を決定づけました。