1980年代末から90年代初頭にかけて、牧瀬里穂が放った輝きは鮮烈だった。「JR東海 クリスマス・エクスプレス」のCMで見せた瑞々しい表情は社会現象となり、映画『つぐみ』では圧倒的な演技力で数々の映画賞を総なめにした。宮沢りえ、観月ありさと共に「3M」と称され、日本の芸能界の中心でまばゆいスポットライトを浴びていたトップスターである。
一方のNIGOは、伝説的ブランド「A BATHING APE」(BAPE)を創業し、東京のストリートから世界中のユースカルチャーを席巻していた。交わるはずのなかった二つの才能を引き合わせたのは、共通の知人を介した会食だったという。派手な夜の街の喧騒とは一線を画し、静かに時間を共有する中で二人は距離を縮めていった。2008年12月、約4年の交際を経て入籍。世間を大いに驚かせた電撃婚だった。