渡哲也さんが残した作品群は、今なお色褪せることがない。不朽の名作『大都会』シリーズや、破格のスケールで制作された『西部警察』は、昭和のテレビドラマ史に燦然と輝く金字塔である。警察組織の熱き闘いと人間ドラマを描いたこれらの作品で、大門軍団の長として魅せた角刈りにサングラス、ショットガンを構える姿は、時代を超えたヒーロー像として焼き付いている。
さらに晩年には、大ヒットゲーム作品『龍が如く』シリーズで風間新太郎役の声優を務め、若い世代にもその圧倒的なイケボと凄みを知らしめた。幼少期からこうした祖父の偉大な功績を目の当たりにして育った孫世代にとって、その「男の美学」は血肉となって宿っているに違いない。