彼の歩んできた道を振り返れば、その才能が本物であったことは疑いようがない。銀幕デビュー作となった映画『ソロモンの偽証』で見せた繊細かつ圧倒的な存在感は、観客と批評家の心を即座に掴んだ。人気ボーイズグループM!LKのメンバーとして若者の絶大な支持を集める傍ら、彼は役者としての階段を急速に駆け上がっていく。
破天荒な世界観を鮮やかに演じきった『映像研には手を出すな』でのエネルギッシュな演技、数々のヒットテレビドラマへの出演、そして胸を打つ青春映画で魅せた瑞々しい佇まい。さらには演技派の登竜門とされるNHKのドラマ作品でも重厚な役柄を演じ分け、若手実力派としてのポジションを盤石なものにしていた。
それだけのキャリアを積み上げていただけに、突然の空白期間が与えた衝撃と喪失感は計り知れないものがあった。