湧き上がる熱狂の裏で、冷静なジャーナリズムの視線が注がれているのも事実だ。徹底した経済調査報道が浮き彫りにするのは、資源開発に伴う環境配慮と地域社会との合意形成という重い宿題である。
日本の鉱山開発が世界で高く評価されてきた最大の理由は、徹底した公害防止対策と自然共生の実績にある。重金属を含む廃水の高度処理プラントの設置や、地下水系のモニタリング体制、さらには景観保護に至るまで、クリアすべき環境アセスメントの基準は世界最高水準に設定されている。
地元自治体との丁寧な対話、観光資源や農林業との調和、そして採掘終了後の閉山プランまでを含めた持続可能なグランドデザインが提示されて初めて、この巨大プロジェクトは真の社会的承認を得ることができる。