万歳の情景は、映画やテレビドラマなどのメディア表現においても極めて重要な叙事詩的役割を果たしてきた。太平洋戦争末期の緊迫した内閣や軍部を描いた映画『日本のいちばん長い日』では、国を背負う男たちが覚悟と共に叫ぶ重厚な万歳が描かれ、当時の切迫した空気感を現代に伝えている。
一方で、スポーツの歓喜を描いたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』では、日本人初のオリンピアン・金栗四三らの躍動とともに、純粋な歓喜としての万歳が画面いっぱいに弾けた。NHK総合の放送を通じて視聴者に届けられたこれらの場面は、時代や状況によって万歳に込められる情念がいかに多彩であったかを物語っている。