オーストラリアにおける日本語学習者の規模は世界有数だ。国際交流基金の調査によると、同国内の日本語学習者数は約40万人に達する。人口比で見れば世界トップクラスの普及率である。
この背景には、同国の教育政策「LOTE(Languages Other Than English)」が存在する。アジア太平洋地域との経済的・政治的関係を重視する連邦政府は、学校教育におけるアジア言語の習得を長年にわたり推奨してきた。
初等・中等教育での義務教育化
特にニューサウスウェールズ州(NSW)やビクトリア州(VIC)、クイーンズランド州(QLD)の公立・私立学校では、小学校高学年から中学生にかけて日本語を選択科目または必修科目として採用している。アニメやマンガといったポップカルチャーへの親近感も手伝い、若年層の間で日本語学習は定番の人気を誇る。
ビジネス分野における日本市場の信頼
鉄鉱石や天然ガスといった資源貿易、さらには観光産業において、日本はオーストラリアにとって不可欠な経済パートナーだ。単なる趣味ではなく、将来の実利を見据えて子供に日本語を学ばせる保護者層が層として定着している。